「胸部(弓部)大動脈瘤」という検査結果を活字で見たときは、何かまずい病気になったなぁ、という感じでした。食事を済ませてから部屋にこもってインターネットで調べ、すぐに次のようなことを理解しました。
・多くは高脂血症などによる動脈硬化が原因であること。
・内科的な治療法がなく、もっぱら外科治療によること。
・破裂した場合は救命が困難であること。
・ステントグラフトというコイル状の人工血管はカテーテルでの挿入が可能だが弓部は難しそうであること。
・開胸手術による人工血管置換は6時間以上かかり危険度も高いこと。
・社会復帰まで最低3ヶ月はかかること。
まいったな。
これが率直な感想でした。
それにずっと高脂血症、高コレステロールと言われてきたのに、大したことはないと高をくくっていたことをひどく後悔しました。自らの無知を本当に後悔しました。涙が出てきました。
昨年暮れに会社の先輩を肺ガンで亡くしたばかりで、今度は自分か、とも思ったりしました。
翌日は会社で病気のことばかりインターネットで調べていました。病院の情報も相当調べました。もうこの時点では病気を受け容れるしかないと思っていました。
・出来ればステントグラフトで出来ないだろうか。
・人工血管置換の手術の場合、仕事とのタイミングはどうだろう。
一応ここまで考えていました。
寝ている間に破裂したら気がつかないまま死んでしまうのだろうか、と寝る前はとても怖かったです。
その恐怖心のおかげで、根治になるであろう人工血管置換がベストであると考えるようになり、そのためには榊原記念病院でなければならなかったのです。
その外来専門の榊原記念クリニックに電話をしたのは、さらに翌日の15日です。
19日の検査まではとても長く感じました。今すぐにでも受診したい気持ちでした。なにしろ自分自身に起きていることが全く把握できていないわけですから。
こんなことになるのであれば、もっと早くお医者の言うことを聞いておくんだった、と何度も何度も思いました。その度に涙が出ました。涙もろくなったせいもありますが、心の底から後悔しました。
でもやれることは今からでも一生懸命やろうと決めました。そうでなければ死ぬかもしれないのですから。